本講義では結晶学初学者の大学院生を対象として、単結晶構造解析の一連の流れを理解し活用できるようになることを目標とします。講義前半では、対称性と空間群の概念、International Tablesの活用といった基礎知識の習得を目指します。後半では、実際の結晶構造因子の計算、単結晶構造解析の進め方を半演習形式で学習します。2024年度はS2ターム(水曜3限・物質系講義室)で対面のみ、初年度は日本語で実施します。
講義の進め方
講義の最後に毎回小テストを行います。テスト用紙は講義の冒頭で配布されます。成績は小テスト、課題、講義中の回答で決まります。期末テストは行いません。
必要な準備
本講義は多様な構造を眺め楽しみながら進める半演習講義です。ノートPC(前半はPCが無くても受講自体は可能です)を持参し、事前に構造描画ソフトVESTAをインストールしておいてください。また、U-TOKYO Wifiに接続できるようにしておいてください。
講義資料
資料は講義の数日前にパスワード付きでアップロードされます。パスワードは講義の冒頭で示されます。講義中の演習に必要なデータもこのページで配布します。
1.結晶学の歴史と現代科学 / History of Crystallography and Modern Science
2.対称操作と点群 / Symmetry operations and point groups
3.結晶と空間群 / Crystals and space groups
4.International Tablesの活用法 / How to use International Tables
5.結晶構造因子 / Crystal structure factors
6.単結晶構造解析ー基礎編 / Single Crystal Structure Analysis – Basics 講義資料 追加資料 データ(再掲)
#初期構造を付加したデータを再掲。SHELXLもしくはolex2.refineで精密化をしてください。
~solved.insをOlex2にドラッグし、hklは同じフォルダにあるものを指定します。
#Olex2のインストールは、こちらを参照するか第5回課題1の参照先を熟読してください。
#MacでのOlex2のインストールはこちらとこちらを参照してみてください
7.単結晶構造解析ー発展編 / Single Crystal Structure Analysis – Advanced 講義資料 データ1 データ2