配属を希望する学生および研究員のための紹介ページです
当研究室は、新領域創成科学研究科物質系専攻に所属しています。大学院入試は、同専攻を受験することになります。4月入学は前年度6月に出願で8月下旬に試験となります。見学はいつでも歓迎です。予め連絡をいただけると丁寧な対応ができます。見学時には現役学生とも直接話す機会を設けます。研究室の雰囲気を感じることができますし、院試の勉強のコツなども聞けるかもしれません。遠方の方はZOOMやメール対応も可能です。気軽にお声掛け下さい。

実験および生活環境
居室および合成評価用実験室は全て本館3階に集約されています。住環境は写真(左)のような落ち着いたオープンスペースになっており、新物質科学グループを形成する廣井研岡本研と共通で使用しています。試料は自分で合成する場合と共同研究先から提供していただく場合があります。グループで使用する装置等は、合成用の試薬が一通りと電気炉はボックス炉、管状炉、フラックス炉、化学輸送法用3ゾーン炉、アーク炉などが揃っています。水熱用のベッセルも多数備えてあります。また、嫌気試料を扱うグローブボックス(右)も使用できます。

粉末や単結晶X線回折計は、汎用から高機能のものまで研究室もしくは山浦研が運営するX線測定室に備えてあり、十分なマシンタイムが確保されています。また、半期に2回程度KEK-PF、J-PARC、SPring-8などの大型施設で量子ビーム実験を行います。その他、磁化測定用のMPMS、比熱や伝導度測定用のPPMS(左)もグループで保有しており、比較的自由に使用できます。誘電率や分極測定装置を使用して誘電体の評価も行います。その他の測定でも、物性研では世界最先端の評価機器を各部門や施設で運用しており、優秀で気さくな先生方に気軽に相談し共同研究を行うことができます。

教育について
所属して最初の四半期は大学院講義を集中して受講することが多いです。その期間に合成から測定までの一通りの実験を経験していただき、自分の特性を理解した上でテーマを選択していただきます。実験技術は、可能な限りスタッフが原理から丁寧に教えます。学生間で技術が減衰していくことを防ぐためです。勉強は、固体物理と結晶学を中心にその他自分のテーマに関連する分野の教科書と文献精読を進めていただきます。博士課程に進む学生には、科学関連の書籍を含めたより広範囲の知識を習得していただきます。

ミーティング等について
輪講と雑誌会を毎週、研究相談を隔週でグループで合同開催しています。また、半年から数か月ごとに物理学会等で学会発表を行います。発表がない場合でも参加して見分を広げることを勧めています。また、グループでは定期的に飲み会や料理発表会、研究所では毎週のiCafe(お茶会)や年1回のビアパーティ、スポーツ大会などが開催されており、研究室内外の方々と交流できる場が設けられています。

当研究所へ進学する皆さんへのメッセージ
物性研究所での研究生活は、企業に行くにせよアカデミックに残るにせよ、人生の中でおそらく最も自由に制約なく好きなことができる時間になるはずです。自由な発想で楽しく積極的に、スタッフの言うことを鵜吞みにせず、自分で調べて納得して研究を進めてください。